「ランニングタイツってどんなもの?」「どんな効果があるんだろう?」「サイズや種類など選び方はどうすればいい?」などランニングタイツにかんして疑問を思ったことはありませんか。ランニングの際にタイツを履くことで、疲労の軽減や筋肉・関節へのサポートなど様々なメリットがあります。今回はランニング用タイツを履くことでの効果や種類、選び方などあれこれを紹介していきます。
目次
ランニングタイツとは
ランニング用タイツとは、一般的なタイツ同様に、肌に直接密着する履き物です。走る時に特化して吸汗速乾性のある素材や厚さ、腰や膝のサポート機能を持ったものなど様々な種類が出ています。
ランニングタイツとパンツ何が違う?
一般にいうパンツとランニング用タイツはどう違うのでしょうか?ランニング用タイツは肌に密着してフィットしているのが特徴です。からだにフィットすることで摩擦や空気抵抗を減らせることや吸汗速乾性に優れています。一方パンツは、肌とパンツの間に空気の層ができるので、保温効果や着脱がしやすい、ポケットが付けやすい、普段使用しているので日常にも使用できるといったメリットがあります。好みや使うシチュエーションによって使い分けると良いです。
ランニングタイツ7つの効果
ランニング用タイツを履くことで得られる様々な効果を紹介します。
疲労回復・軽減の効果
タイツによる着圧により、筋肉のブレを抑えてたり、血流を促進することで疲労回復や軽減の効果があります。
ケガ・故障の予防の効果
膝関節はランニングをする際によくトラブルとなる箇所です。そういった故障しやすい箇所や筋肉をサポートすることでケガや故障を予防する効果があります。
保温効果の効果
肌の露出を抑えるため、保温効果があります。素材や厚さによっても保温力は異なってきます。
保護効果の効果
肌の露出を抑えるので、外傷、ケガの予防にもつながります。
吸汗速乾性の効果
汗を素早く吸収し、外へと排出することで快適に走ることができます。UV・紫外線予防効果 肌の露出を抑えることで、直射日光量を減らすことでUV・紫外線予防の効果があります。
空気抵抗を減らす効果
からだにフィットすることで空気抵抗を減らし、快適に走ることができます。また、肌と生地や生地と生地との摩擦・スレがないことでの快適性も向上します。
ファッション性によるモチベーションアップ効果
デザインも履くにあたって大切な要素です。自分の気に入ったタイツ、きれいな脚に見えるタイツを着ることで走るモチベーションにもつながります。
ランニングタイツの選び方
ランニングタイツでどんな種類があるか、どんなタイツを選べばいいのかを紹介します。
4種類の丈の長さで選ぶ
ランニングタイツは主に次の4つの長さの種類に分けられます。
1 フルレングス
腰から足首までを覆うタイプです。一般でいう全脚のタイツです。脚全体をサポートして欲しいときや冬の寒い時期には防寒効果もあります。
2 ハーフ
腰から膝上までのタイプです。最近では、トップアスリートも着用する人も出てきており、ショートパンツ(ショーツ)の代わりとしても使用できます。ショートパンツと比べ体にしっかりフィットするので体のラインが見えるのが特徴です。
3 4分の3タイプ
腰から膝下までを覆うタイプです。膝下までをサポートするので、膝への負担軽減にも効果があります。
4 ふくらはぎ・カーフ・ゲイターサポート
ふくらはぎの部位を覆うタイプです。サポートにより、筋肉の無駄な動きを抑え筋肉疲労を軽減します。ふくらはぎがつりやすい人にもおすすめです。また、フルレングスほどサポートはいらないけど、ふくらはぎの部分だけサポートしたい場合や気温が高い夏のシーズンにも着ることができ有効です。
サポートの強さで選ぶ
タイツの機能は次の3つに分かれます。
コンプレッションタイプ
太ももやふくらはぎなどに着圧設計がされているタイツのことを言います。 適度な圧力がかかることで、疲労軽減やパフォーマンス向上などの効果が期待できます。なかには、段階的に着圧を変化させて、足首から太ももへと効果的に血流を促すようにされたタイプもあります。また血液の循環を促進することで、冷えやむくみを予防する効果もあります。
膝などのサポートタイプ
ランニングでトラブルが起こりやすい箇所である膝のサポートや骨盤サポート機能が備わったタイツです。筋肉のサポート効果により脚への負担軽減が期待できます。モデルによりサポート部位や強さが違うモデルが出ています。多くは上記のコンプレッション機能も併せ持っています。
リカバリータイプ
コンプレッションタイプや磁力による血行促進機能など走る時ではなく、休息時の回復により特化したタイプです。
デザインで選ぶ
タイツは日常に着用するものなので、デザインが気に入ったものを選ぶことで、ランニングに行きたくなるモチベーションにもつながります。デザインには、シルエットや色、ラインなど各ブランドごとに様々ありますので自分のお気に入りのタイツを試してみるといいでしょう。
サイズやフィット感
からだに密着するのでサイズやフィット感は重要です。なるべく試着をして自分に合ったものを選びましょう。ウエストのサイズを基準にきつすぎず、適度な圧着を感じる程度が理想です。また、サポートが強いタイプほど履きにくいという面もあります。その分サポートされているとも言えるわけですが、普段着脱をするものなので、履きやすさとサポート力のバランスをどうするのかも選ぶポイントになっていきます。
低価格のランニングタイツでも大丈夫?
最近では、低価格のスポーツ用タイツも販売されています。低価格のタイツでも大丈夫かというのは、使用する人それぞれによってしまうというのが実際のところでしょう。当然ながら高価格のものに比べて、機能やデザインが劣ったり、生地が薄かったり、すぐに生地が伸びてしまったりと品質は価格相応と思っておいた方が良いでしょう。ただ、コスパも考慮に入れると、タイツにどの程度費用を使えるかは人によりますので試着をしてみて、良さそうであれば低価格のタイツから履いてみるのも一つの手です。
ランニングタイツをどうやって履く?
ランニングタイツを履いてどのようなスタイルで走るのかを紹介します。
そのまま履く
最もシンプルにズボンと同様の感覚で履きます。最近のランナーでは一部このスタイルを見かけますが、日本人の多くはまだ抵抗がある人が多いようです。
人目が気になる場合はショートパンツをはく
「人目が気になる」、「シルエットがきっちり見えてしまって恥ずかしい」といった人は、ショートパンツやスカートを履くことが多いです。ファッション性もありますので、自分の気に入った組み合わせで走ると良いでしょう。
寒い日は重ね着も有効
寒い時期にはランニングタイツとパンツを履いて二重にするということもできます。二重で走ることで寒い中のランニングも快適に走ることができます。
ランニングタイツの中に下着を履いた方が良い?
ランニングタイツの中には下着を着ないでそのまま履くものもあります。こちらは好みにもよりますので、自分が快適にはける方で選んでみてはいかがでしょうか。
お手入れ、洗濯はどうしたらいい?
お手入れは基本的にはそのランニングタイツの洗濯表記に従って洗いましょう。通常の服に比べ破れやすいので、履く際にも注意が必要です。またネットに入れて洗濯をすることで劣化を抑えることができます。
ランニングタイツのおすすめモデル(メーカー)を一挙紹介
ランニング用タイツは、様々なメーカーから発売されています。今回はロングタイツのみを取り上げています。高価格タイツから低価格のタイツまで色々と紹介しています。記載のタイツは各メーカーごとに基本的に、機能が最低限(安価)のものから高機能(高価)の順に並べています。良さそうなタイツを見つけたら、ぜひお近くの取り扱っている店舗に行き、試着してみることをおすすめします。
CW-X(ワコール)
スポーツタイツの老舗といってもいいのがワコールの『CW-X』です。ワコール人間科学研究所の豊富な知見と独自のテーピング原理を応用して開発されたコンディショニングウェアブランドです。あらゆるカラダを動かす運動をする人に向けて様々な種類のタイツがラインナップされています。専用のサイトもあり、わかりやすく自分のタイプにあったタイツを選ぶことができます。余談ですが、筆者もはじめて購入したタイツがCW-Xでした。
C3fit(ゴールドウィン)
独自の着圧設計(Compression)、コンディショニング(Conditioning)、快適な着用感(Comfort)の3つの「C」を叶えることを目指してつくられたのがゴールドウィン『C3fit(シースリーフィット)』のスポーツタイツです。ロングタイツは主に4種類に厳選されており、分かりやすく選びやすいのも良いです。簡単なモデルの特徴は以下となっています。アドバンスカーゴは、インスピレーションをベースにしたモデルで、よりシンプルな設計により低価格化を実現しています。
『Advance Cargo(アドバンスカーゴ)』 シンプルな機能、低価格
『Inspiration(インスピレーション)』 一般医療機器、ランにもリカバリーにも使える
『Focus Support(フォーカスサポート)』 テーピングサポート機能もつき、バランスの取れたモデル
『Impact Air(インパクト エア)』 最もサポート力の高いモデル
BG(ミズノ)
日本の老舗メーカ「ミズノ」のロングタイツです。バイオギア(BG)シリーズとしてランニングタイツを展開しています。主に下記の3タイプのタイツに分かれます。3つなので、シンプルでわかりやすく選びやすいです。
『BG9000』 脚全体をソフトにフルサポート。軽くて動きやすい。リバーシブル。
『BG5000Ⅱ』 サポートは、体幹とひざのみ。筋肉サポートをほとんど必要としないアスリートモデル。
『BG8000Ⅱ』 脚全体をフルサポート。ビギナー向けモデル。
アシックス
日本の老舗メーカー「asics」のロングタイツです。アシックスはタイツの統一したブランド名はなく、様々なモデルが出ています。サイトでタイツの種類を見分けるのはちょっとわかりにくいかもしれません。
『ランニングロングタイツ』 シンプル、裾のファスナー付き、
『ランニングコアバランスタイツ』 骨盤をサポートし、腰が入った姿勢を保持するコアバランス機能、オシャレ
『METARIDE ロングタイツ』 腰・太もも・ふくらはぎのサポート性を強化
『ENERGY SAVINGロングタイツ』 フルサポート
ナイキ
『Dri-FIT チャレンジャー』 ポケット、裾ジッパー付
『Storm-FIT フェノム エリート』 防風撥水素材、フィット感、背面ポケット(汗対策)、裾ジッパー付
『フェノム エリート』 サポート性、通気性を強化、背面ポケット(汗対策)
『Therma-FIT ADV ラン ディビジョン』 ウール、防寒、ポケット多、オシャレ
<低価格層ランニングタイツ>
エアリズムUVカットパフォーマンスサポートタイツ(ユニクロ)
ユニクロが手がけるロングタイツです。素材はドライ機能や接触冷感機能を持つ「エアリズム」を使用しています。エアリズムの心地よい肌触りのタイツで、脚を包み込んでくれます。ふくらはぎにリフレクター付き。
Action Save(ワークマン)
最近のワークマンのアウトドアウェアブランド進出は目覚ましいものがあります。なんといっても、そのコスパの高さには驚かされます。もちろん、高機能タイツに比べると、細かい点で機能は劣りますが、基本的な着圧、膝サポート、UVカット機能を備えています。価格をみても、まずはじめの一着という人やヘビーユースする場合にも気兼ねなく使用できます。
おまけ:タイツとロングパンツのいいところ取りパンツ
タイツでもなくパンツでもなく、間をとった良い所どりパンツ(タイツ)です。
Trainer TX Pants(トリムテックス)
TRIMTEXはノルウェーのスポーツウェアブランドです。山のオリエンテーリングであるOMM(オリジナルマウンテンマラソン)など厳しい環境下でも使用できるパンツです。表裏と素材が違い、表面は防風、耐久性に優れた素材を使用し、裏面はストレッチ性、吸汗速乾性が高く、蒸れにい設計になっています。前面の裏地は膝までメッシュ生地で、直接肌に接してもべとつきにくく快適です。膝に切り替えしがあり動きがスムーズで、ベンチレーション機能付きです。リフレクター(反射テープ)が前面、後面にあり夜間走も安心です。ファスナーが裾から膝まで長く、靴を履いたままの着脱が容易です。シルエットは、やや細身のタイプで脚がスッキリ見えます。
ファイトエクスプローラータイツ(ザ・ノースフェイス)
OMMや秋冬など寒い時期にハードに使用したい時でも安心して使用できます。前後に異なる素材を用いたハイブリッドタイツです。前面に軽量でストレッチ性に優れた生地を使用し、防風性と耐水性が向上、後面には、吸汗速乾性に優れた生地を使用しています。ウエスト部分は、収納物が揺れにくいネットポケットが5つ、背面中央部にアウタージャケットやポールを収納できるベルトがあります。洗練されたシルエットで、スタイリッシュなデザインです。静電ケア設計、UVプロテクト機能もしっかりと付いています。
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