走って日本縦断をした『上原一真』さんが運営しているランニングコミュニティ「BRC(ぼっちランナーズ)」のことや、筆者(いっちー)とお互いの共通点である旅ランについての対談を行いました。役立つ情報やワクワクするようなお話をたくさん聴けましたので、ぜひお楽しみください。
一ー(筆者)今日はよろしくお願いします。
なんだかんだで5年ぶりくらいでしょうか。ART(Aso Round Trail)で会ったときが最後だと思います。よろしくお願いします。
ーーすごい活躍ぶりですね!今回は上原さんが運営しているランニングコミュニティ「BRC(ぼっちランナーズ)」のことや、それまでの経緯、そしてお互いの共通点である旅ランについてお話できればと思っています。
目次
○出会いは日本縦断と日本一周の旅ランをしたこと
ーーまず、はじめに僕と上原さんとの出会いについて簡単に話してもらえるでしょうか?
僕が2015年の時に福岡から北海道の最北端の宗谷岬まで日本縦断を走りました。その時期のすぐ後に、いっちーさんが走って日本一周のチャレンジをされるということを知って、何かしらの力になれないかと思い、コンタクトをとったというのがきっかけです。お互いの共通点である「旅ラン」がつないでくれた縁です。その後は、チームで走る大会に「チーム旅ランナー」として一緒に出場してたり、リアルトークライブをやってみたりと、そんな仲です。
ーーそうですね。同じ時期で同じような挑戦をしていたということもあって、全く会っていないのに僕も勝手に親近感を感じていました。
◯日本縦断後の阿蘇でランニングでの様々な活動を経験
ーー日本縦断後に熊本の阿蘇へ拠点を移して活動されていたと思うのですが、まず阿蘇で主に活動していたことを教えてもらえますか?
阿蘇ではランニング・旅ランイベントの企画や運営、ランニングチームを作って、メニューの計画、練習会開催などを行っていました。
ーーその中で印象的な思い出はありますか?
阿蘇という小さな町でランニングチームを作り、コーチみたいなことをしていたのですが、そのチームの中から3年で8人のサブスリーランナーがでたんです。高校時代の陸上部でキャプテンをやっていたときに培われたチームマネジメントの経験が活かされたと思いました。
ーー3年で8人!とはすごい!その時点でなんとなくオンラインランニングコミュニティみたいなのをイメージしていたのですか?
あんまりそこのつながりっていうのはないんですけど、シンプルにビジネス・事業的に上手くいかなかったというのがあります。いち地域で縛られて限定してやると、広がりがない。ランニングというニッチな分野でやっていくには、エリアを広げてやっていこうと思いました。
ーーその後、阿蘇から出身地である奄美大島へ拠点を移動したようですが、地元で活動しようと思ったはどうしてですか?オンラインなら地元でもできるからですか?
奄美にしたのは地元だからって言う面白くない理由です。笑 どこでもいいっていうのがあるので島にこだわる必要もないんですけど、地元だと色々と都合がいい。奄美を発信しているっていうことは基本ありません。
◯オンラインランコミュニティ(BRC ぼっちランナーズ)の立上げ。
ーー「BRC(ぼっちランナーズ)」というオンラインランニングコミュニティを立ち上げて、市民ランナーのサポートをしているけども最近はオフラインでの練習会もやっているようですね?
元々はオンラインでだけで完結すると思っていたけど、一周回ってオフラインも大事だと思ったので、各地を転々としながらオフライン練習会もやっていけたらと思っています。実は今も大阪にいるんです!明日大阪で練習会があるので。そんな感じでリアルのつながりを大事にしたいなと思っているところです。
ーーそのオフラインの練習会はどれくらいの頻度でやっていますか?
月1くらいでやっています。東京、大阪が多いです。
ーーオンラインメンバーは東京(首都圏)や大阪(関西)が多いのですか?
そうですね。東京、大阪界隈が多いですが、幅広く、北海道の方もいますし沖縄の方もいます。海外に住んでいる方もいらっしゃいます。もう少し規模が大きくなってくれば活動範囲も広がると思います。それを理由に僕は旅をするという魂胆です。笑 旅先で仲間もいて、といったワールドを作れたらなぁと。
ーーいやまさにそれ理想ですねえ。島からの移動に関しては大変じゃないですか?
正直ちょっとしんどくなってきたので、拠点を利便がいい場所に変えようかと考えています。
ーーオフライン練習会はどんなことをしているのでしょうか?
競技のマラソンのパフォーマンスアップのための練習会をやています。ランナーのほとんどは、「記録を伸ばしたい」「大会で結果を出したい」と思っています。僕の作るコミュニティではそこを際立たせてやっています。ぼっちランナーズというコミュニティがあって、記録を伸ばしていこう!というのを前面に押し出しています。その一方で、オプションのメッセージとして「記録だけが全てじゃない」っていう、旅ランのようなものも周辺情報として伝えていきたいと思っています。
◯オンラインコミュニティでの大変なことやノウハウの習得
ーーBRCを立ち上げるまでの発信をし続けていくことに関してはどうでした?大変ではなかったですか?
大変でしたが苦と思ったことはないです。最初はYouTube大変だなあと思っていましたが、振り返るとYouTube繋がりでBRCに加入してくれる人もいて、良かったなと思います。簡単ではない、大変なんですけどね。
ーー最初はブログからはじめたのでしたっけ?
そうですね、ブログを最初やっていって、次にYouTubeをはじめました。キーワードを決めて、タイトルを入れてとやっていると、バズりはしないけど今でも2、3年前の動画が常に少しずつ再生されています。爆発はしないけど、ニーズは絶対無くならないので、人のニーズにあったものを作っていくと、視聴回数は継続的に伸びています。その積み重ねを意識しています。
ーー今のコンテンツのメインはYouTubeでしょうか?
実は色々変遷があって今は広告がメインの集客になっています。フェイスブック、インスタでやっています。
ーーそうなんですね。最近ではFacebook離れっていうのも言葉も聞かれるけど、Facebookで入ってくる人たちはどんな方でしょうか?
中高年の男性が多いです。若者のFacebook離れは聞きますが、ランナーは基本年齢層高めなので、それはそれでいいと思っています。Facebook基本使ってもないかもしれないけどYouTubeを見て、Facebookで広告が流れてきて、という二段構えがあるのは大きい気がします。広告だけだと怪しいとなるけど、僕の場合は他にブログやインスタ、メルマガやLINEもやっているので多方面でやっていることが大きいと思います。
ーーいろいろなツールを駆使してやっていますね。それだけ全部やるのはすごいなぁと思いますが、1人でもできるものなんですね?
全部はやりきれてないです。だからこそ広告に頼っているというところもあります。常に生の発信をやっているわけじゃないので、YouTubeにしても、ブログでも前に書いたものが読まれている。コンテンツを作る段階で2~3年先でも情報の鮮度が低下しない内容を作ることを意識して作成しています。いつ見ても誰かの役に立つという作り、そこがポイントかなと思います。
発信に力を入れすぎて、BRCメンバーのサポートが疎かになってしまったら本末転倒ですから。
ーーインターネットツールを使うのにノウハウはどうやって学んだんですか?
その時々で必要となるものがあって、動画編集とかサムネ作り、フォトショップなど、その度に身につけていきました。『ハシレルヤ!』を立ち上げるのにも、色々勉強されたんじゃないですか?
ーーこのサイト『ハシレルヤ!』についても、ライティング、サイト立上げ(WordPress)、デザインなど少しずつ学びながら作っていったので、共通するところはありますね。
そうですよね。勉強されたんだと思いました。じゃないとできない。僕も昔は変なことやってたなぁと思いますね。日記みたいなブログ書いて誰が見るんだよって今振り返ると思いますね。
ーー発信をして手ごたえを感じたのはどれくらい経過してからですか?
発信を1年程続けて、BRCと言うコミュニティーを立ち上げました。有料のコミュニティを立ち上げると言って、そこでちゃんと参加してくれる人がいた。その時でしょうか。ビジネス的にはその時にお金が発生したので求めている人はいるんだなと言う確信に変わりました。お金払っても参加したいと思ってくれる人がいるんだなと。
ーー1年間発信をし続けたって言う成果がそこで現れたんですね。その1年間は奄美でやっていたんですか?
はい。引きこもってしていました。笑
ーーBRC以外に他のお仕事はしていたんですか?
実家の事業の手伝いを少しやっていました。でもそこに頼らずできるようにと思っていました。今はほぼ手伝っていないです。
ーー1日の生活スタイルはどんな感じで過ごしていますか?
華々しい生活をしていると想像されていたら申し訳ないですけど、ずっとパソコンを触っています。ランニングコーチなのに運動不足になるくらいずっとパソコンを触っています。笑
ーーそれは発信すること、コミュニティーのやりとりとかでしょうか?
そうですね、集客はずーっと考えている。広告は使っているとはいえ、広告の内容、セールスの自動化(ファネル)もそうですけど、集客して成約につながるまでの動線を何回も作り直していますし、テストしたりとかしていると1日終わってしまいます。
○コミュニティの質を意識する
ーーコミュニティの質というのはやっぱり意識していますか?
してますね。あえて簡単ですよとは言わない。努力せず成功できますよ。と言えば数は取れるかもしれないですけど、それは無理な話なので努力しましょうっていうのが僕の考えです。例えば、「サブスリーできません」って悩んでいる人がよくいますが、「あなたの練習でそれはできないでしょう」ってケースも多いので、そういうことは結構厳しめに言っちゃいます。それでふるい落とされる人は仕方ないと思っています。もちろん、目標達成をするために、全力でサポートをさせていただきます。でも24時間つきっきりではないので、やはり自己管理ができる人は目標達成するのも早いですし、それ以外のところでもしっかりされています。BRCにはそんなメンバーが多いですね。
日本縦断ランナーからランニングコーチへ。『上原一真』さんのランニングコミュニティのつくり方とクリエイティブな旅ランの可能性<旅ランの課題と可能性編>
◯BRC(ぼっちランナーズ)について公式サイト
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