日本縦断ランナーからランニングコーチへ。『上原一真』さんのランニングコミュニティのつくり方とクリエイティブな旅ランの可能性<旅ランの課題と可能性編>

走って日本縦断をした『上原一真』さんが運営しているランニングコミュニティ「BRC(ボッチランナーズ)」のことや、筆者(いっちー)とお互いの共通点である旅ランについての対談です。後編は旅ランの課題や可能性についてのお話です。

日本縦断ランナーからランニングコーチへ『上原一真』さんのランニングコミュニティのつくり方とクリエイティブな旅ランの可能性<オンラインコミュニティ編>

◯ジャンルは2つまでに絞る

逆質問みたいになっちゃいますが、「ハシレルヤ!」はどれを1番ジャンルとして1番際立たせたいんでしょうか?旅ラン?トレイルランニング?これから絞っていくというのでもいいと思うんですけど。

ーーどれに特化するっていうのはないですが、「ランニング(走)」と「山」と「旅」という3つのキーワードが入っていればとりあえずオッケーと思っているんです。

その3つを兼ね備えている人がどれくらいいるかってところですよね、、、その3つを兼ね備えている人にはドンピシャだと思うんですけど。それが2つになるだけでだいぶ増えると思うんですけどね。トピックが多いと、書くことも増えるので、書くことも億劫になってしまいますよね。

ーーなるほど。BRCに関しては、メインとして「ランニング=フルマラソン大会」をメインにしてやっているんですよね?

そうです、でも方向修正っていうのは常に頭の中に入れながらやっていくつもりで、時代の流れも大切だと思っています。

 

◯フルマラソン離れ?!が起きている中、次は旅ランが熱い!!

最近よく思うのがマラソン大会が定員割れすると言うことです。僕は前々から「タイムが全てじゃない」と言ってましたけど、そういった認識の人が増えてきたのではないかと思ってて、徐々にそちらの方向に寄せてていこうかなと思ってます。「新しいランニングの楽しみ」っていうものも入れて幅を広げていく。入り口はマラソン大会っていうのは多分これからも変わらないですが、そこだけしかできませんってなると離脱する人が出てくると思います。そこは柔軟に適応しないといけないし、僕ならその経験がある。「旅ラン(楽しんで走ること)」と言うジャンルを出せるけどあえて出してないっていうところが結構多いから、時代の流れに合わせて出して行こうと思います。そう考えると転換期かなぁと思ってますね。時代を見ると。コロナと社会復帰のバランスが取れつつある、でも大会復活しません(定員割れ)、となるとそれこそ「旅ラン」が日の目を見る時代かなぁと思ってます。そう思うと今のうちに何か仕込んでおきたいです。

ーー旅ラン、面白いですよね。これからさらに盛り上がればいいなと思います。上原さんの中で何かアイデア・構想はありますか?

大会っていうと、みんなが想像するのって都市型マラソンです。そういうのじゃなくて、ほんとに数10人位の規模でもいいので、各地で開催されるようになればいいです。大会ではなくて、いろんなコンセプト、種類のレースとかイベントが増えるといい。それで広がっていく事は全然ありえると思います。そのときに壁になるのが集客だと思うので、そこで苦戦して進まないという運営者がいると思います。最近はモシコムで集客もできるので上手く活用したいです。

 

◯大切なのはコミュニティ化

もう一つ大切だと思うのは「コミュニティ化」です。このコミュニティ化ができていない人が結構多いなと感じます。一元さんを集客するのは難しいです。1回きりの関係じゃなくて、来てくれた人はちゃんと継続的にコミニケーションとってコミュニティにしていく。そしたらめちゃくちゃ強いコンセプトじゃなくても練習会やりますって言ったら来てくれます。みんながコミュニティをつくることをしていかないといけない時代かなと思いますね。

 

◯旅ランは事業化が難しい?!旅ランの課題と可能性

ーー「旅ラン」は事業的に結びつけるってのはなかなか難しいと感じていますか?

間違いなく難しい。できない事はないと思いますけど、僕も本当はそこがやりたいんです。阿蘇で旅をしながら走る「ピクニックラン」というイベントをやっていたんですが、地域を限定している、しかも旅ランと絞ると、絞りすぎだと思う。旅ランとしてやるなら場所を増やさないと厳しいと思っている。各地でやるという連続性を持たせないと難しいと思います。

ーー阿蘇ピクニックランのコンセプトはどのように決めたのですか?

阿蘇の地元をランニングの切り口で楽しみましょうって言うのがコンセプトでした。これは阿蘇以外でも応用できると思うので切り口としては僕はとても良かったなぁと思ってます。ぜひあの流れが広がっていけばいいなと思っています。最近はコンセプト型の小さいイベントが各地で増えてきたのはいい流れですね。

ーー少数でコンパクトで行うスタイルは運営上やりやすい反面、集客が少ないことで資金面に関してはどう思いますか?

イベントの規模はあまり大きくしないほうがいいかと思っています。具体的には100人超えてくるとなかなか運営上難しいっていうのもありますし、ほんとにコンセプト絞ってそこにコンセプト自体に共鳴してくれる人だけ集まるほうがいいと思います。そうすると人数が少なくて収益的に厳しいとなると思います。その場合は高単価にしたほうがいいと思いますし、高単価にしても満足してもらえるだけの価値のあるものにする方がいいと思います。そしたら数は少なくても、成り立つのではないかと思います。

都市型マラソンで今は10,000円以上かかる。では集客力が少ないところはもっと高くしないと厳しい。高くしても成り立つくらいの付加価値をつける。それは都市型マラソンではできないことをやらないといけなくて、例えば地元に根付いたからこそできることっていうのやらないといけないと思います。阿蘇ピクニックランで地元の企業と顔見知りなのでありえないくらいサービスしてくれますし、エイドがめちゃくちゃ豪華にするとか、エイドの「食」と言うのも一つのコンセプトでした。揚げ物を出したりもしました。笑 

都市型マラソンではやらないしできない。そういったことをブラッシュアップしてその土地でオリジナルな旅ランをつくっていけたら面白いですね。

阿蘇ピクニックランでのエイド、焼きたてピザを食べることができた。

 

ーーあと、ゲストハウスとか宿を絡めてというのも面白そうだなぁと個人的には思っていました。

いいですね。旅と宿泊をうまいことつなげていく、それも1つですよね。泊まりとランニングっていうのも1つのコンセプトですね。それがゲストハウスにしたらさらに絞られますし、コンセプトがしっかりするかもしれません。ランナーさんの中にはホテルの方がいいって人もいるかもですが、それはそれでもいい気がします。そう考えるといろんな切り口が見つかりますね。ただどんな魅力的な切り口でも一元さんを集めることは難しい。むしろ切り口が斬新すぎると一元さんは集まらないですから。すでに関係性ができている人なら、「あぁなんかまた変なこと始めたよ、でもこの人が言うんだったら楽しいんだろうなあー」みたいな感じで来てくれる流れが理想かと思います。旅ランも最近ではじわじわ認知されてきましたけど、それでもまだまだだと思う。その前段階でいかに関係性を築いておくかの方が大事かなぁと思います。

 

◯クリエイティブに走る時代 

ーー今の時代の流れ的にはワーケーションとか場所に縛らないで働くって言うのが日常になりつつある人も多くなってきていますね。そういう人たちと同じように移動しながら走るっていうことがクリエイティブなんだぜっていうところを伝えることもできそうですね。

できると思います。クリエイティブっていいですね!

ーーこれに関しては自分がやりたいっていうのが一番なんですけどね。笑

ものは言いようですからね。自分がやりたいって言うことは、世の中の誰かも同じようにそう思っていると仮定して実施するのが1人称マーケティングですよね。実際に旅先で走る事はクリエイティブなんですよって言うエピソードとかがあればなおいいですよね。実際クリエイティブなのは間違いないと思います。知らない土地に行くことがそもそもの引き金になり新しいアイディア生まれたり、走るだけでも生理的に良いアイディアが思い浮かぶってあります。なら「旅」と「ランニング」をかけ合わせたらよりクリエイティブだよねって言えます。クリエイティブや仕事のパフォーマンスアップって言うのは経営者やビジネスパーソンにもすごいメリットですよね。

ーー新しいランニングの可能性を感じてワクワクしますね。今日は楽しいお話をありがとうございました!


こちらこそありがとうございました。これからもどんどん楽しいことをやっていきましょう!

日本縦断ランナーからランニングコーチへ『上原一真』さんのランニングコミュニティのつくり方とクリエイティブな旅ランの可能性<オンラインコミュニティ編> 

 

BRC(ぼっちランナーズ)公式サイト

https://bocchi-runners.sub3-achievement.com/?fbclid=IwAR36ePhdIydsP3KmjRTgkY3TTKw5iB6Zq9NNKMuQEVRbs6PhUsFkCCScWgs

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走って47都道府県をめぐる旅「日本一周☆旅ラン」を実施&完走(2015-2016)。 サブスリー達成。トライアスロンアイアンマンレース完走。「走る」を通じて「自然」、「旅」、「人」、「走ること」のすばらしさや楽しさを伝える。