2022年8月11日から14日にかけて日本三霊山である白山〜立山〜富士山を自らの脚で巡る山旅を決行しました。今回は残念ながら2禅定目となる立山(雄山)で撤退してしまいましたが、4日間211kmの白山〜立山の巡礼山旅の様子を書いていきます。興味のある方はぜひご覧ください。
DAY1のルート
美川臨海公園(手取川河口0m)〜一里野温泉スキー場〜加賀禅定道〜御前峰〜中宮道2300m付近(ビバーク)
9時に美川臨海公園をスタートする。
この日は3人のランナーが併走、サポートランをしてもらえる予定だ。
当日のスタート会場へ向かう途中に北國新聞の記者の方からスタートを取材依頼の申し出があり、取材を受けることになった。
大石さんは、ワラーチで松本まで同行予定。
ゆたかさんとツッチーさんは今日の加賀禅定道登山口手前まで途中車でサポートエイドをしていただけるとなんとも嬉しい限りだ。
手取川河口0mをスタートに選んだからには、スタート前に日本海に触れて行かないわけにはいかない。
靴を濡らさないように慎重に手だけ海に触れた。一方の大石さんはワラーチなのでお構いなしに海へと足を付けていた。
新聞記者の方が海を触る自分たちを撮ろうとして大波で靴がびしょ濡れになったのはここだけの話し。
旅にはハプニングが付き物だ。
さて、妻と息子に見送られながらスタートを切った。
今回「IBUKI GPS」という自分の現在地を他者が見ることができるというシステムをレンタルした。IBUKI GPSはTJARにも採用されているGPSシステムである。
スタート前に上手く起動されいることを確認したが、スタートと同時に妻から連絡があり、「イブキが上手く作動していないよ」とのこと。
「???」
自分のスマホで確認するが、しっかりと移動している地図が反映されている。
旅にはハプニングが付き物だ。
何度か操作を試みたが結局上手く反映されていないよう。
山ちゃん情報で、TJARでも1時間くらいタイムログが出ることもあるようだ。
一旦様子をみつつ、IBUKIの担当者にFacebookページで問い合わせてみた。
この問い合わせが功をそうし、迅速にエンジニアの人が修正をして上手く作動するようになった。原因は不明。
さて、気を取り直して手取川を遡上する。天気は快晴。暑くなりそうだ、、、というかすでに暑い。
白山の方は雲で覆われているようだ。救いは風が吹いて体感温度はまだマシということ。
河川敷を走っているとYuyaさんが自転車で応援に駆けつけてくれた。
10分前にインスタ見て、家の前を通るかもとのことでドリンクの差し入れを持ってきてくれた。yuyaさんはヤリカン100マイルを走るマイラーと強者のようだ。
こういう出会いが長距離旅の醍醐味だなと思う。
11時30分「道の駅しらやまさん」に到着。
ゆたかさんとツッチーさんがサポートエイドを設けてくれた。
気温もかなり上がってフレッシュなフルーツが美味い。
しばし休息をして、ランを再開。途中の道路温度表示が35℃を示している。それは暑いはずだ。
途中要所要所でエイドをしてもらい、一緒に併走してもらっていた。「道の駅瀬女(せめ)」ではツッチーさんにソフトクリームをご馳走になる。
めちゃくちゃ美味い。ここまで35km。
ゆたかさんとツッチーさんは一里野温泉スキー場手前で最後のエイドをしていただき、お別れをした。今日のMVPはこの2人であることは間違いない。ありがとうございました!
さて、スキー場山頂駅が48km地点で、ここから加賀禅定道の登山口に入る。
夕方になったのもあるが、灼熱のロードとはここでおさらばだ。
ここより快適なトレイルを進む。
山に入ってしばらく進むと今まで木々で隠れていたお月様が顔を出す。山の中に入ると月ってこんなに明るいんだと感じさせてくれる瞬間だ。
僕も大石さんも昼間のロードでかなり疲労していたこともあり、時間は押しているが、途中の「奥長倉避難小屋」にて30分ほど仮眠をとり、リスタート。
標高が上がるにつれて、ガスに覆われて、風が吹いてきた。
気温も低くなり体温が奪われていく。
レインウェアの上下を身につける。
四ツ塚山、七倉山を越えて、1時51分に大汝峰に到着。
そして2時59分に一禅定目である「白山 御前峰」に登頂した。
山頂付近はガスガスで全く何も見えず、ルートどりも慎重になった。
すぐ下にある奥宮神社の祠にてお参りをする。
来たルートを戻り、分岐を中宮道、北縦走路へと進んでいった。
本日は予定ではゴマ平避難小屋までだったが、2人とも体力の限界もあり、途中の平な場所でビバークをすることにした。
時刻は4:40で夜明けの時間になってしまった。仮眠時間は2時間の予定だ。(day2 につづく)